道東自然旅1日目・ペーパー運転6時間

 この記事のカテゴリー名で分かるように、

私はペーパードライバーである。

運転の頻度は、

年に一回くらい、レンタカーで積丹を日帰りドライブしたりする程度だ。

しかし今年は既に、

4月に長崎で佐世保⇔波佐見を運転している。

右も左も知らない初めての街を。

そして恐ろしいことに高速道路まで走った。

 これはもうペーパーを脱したかもしれない。

 

けどそれでも私は自分の運転が一番怖い。

震えたり手汗をかく飛行機より怖いと自負している。

どれくらい怖いかというと、

まず、あれは運転免許の技術テストの時。

他の受験者も2,3名同乗してスタート地点(路上に出て少し進んだところ)に向かう途中の電柱にぶつかりかけた。

スタートする前にもう失格一歩手前だったよと試験官に言われた。

それからあれは私が初心者だった頃。

レンタカーで130㎞離れた友人の家に遊びに行く道中、

対向車に突っ込みそうになりハンドルを切ったらポールに激突するという単独事故を起こした。

これは余談だけども、泣きながら到着した友人宅は真っ暗で、

おかしいと思い友人に連絡するとなんと約束の日は一か月後だった。

お情けで友人宅に泊めてもらい(友人の仕事が終わるまでの間、初対面の友人彼氏と二人きりという気まずい時間を過ごした…)、

翌朝コンビニで、停まっていた隣の車に擦り、

帰りがけに寄った銀行の駐車場で釘を踏んでパンクをさせた。

(保険には加入していたが、営業補償で2万円の支払い…)
それ以外は無事故ではあるもののそれは周りのドライバーさん達のお陰でしかない。

 

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さて、出発当日は、

勤務を早番にかえてもらい、

昼休みにレンタカーを借り職場の駐車場に停めておき、

定時に上がったにも関わらず、

玄関の鍵はちゃんと掛けただろうか、

窓は閉め忘れてはいないだろうか、

という毎回お決まりの不安に煽られ、

結局30分くらいロスをしてしまった。

 

そして移動のメインである高速道路に乗ってすぐさま札幌IC辺りで迷い、

料金所のおじさんに道を訪ねて来た道を引き返させてもらうという失態を犯した。

私はあまりスピードが出せないのだけど、

札幌を過ぎると一車線になり追い越してもらうことが出来なくなり後ろの車の視線が怖かった。

そしてその一車線がまた、運転がちょっとでもブレたらすぐガードレールに接触しそうな気がして恐怖だった。

早起きしてフルタイムで働いた後の運転だったため眠たくなってきたけれど高速道路上は路駐出来ないし、

緊張と眠気のせめぎ合いだった。

それと高速道路って外灯がないのね。

スピードを出さないといけないのに真っ暗なんて、事故を誘導してるとしか思えない。。。

その反動なのかトンネルの照明がやたらまぶして目がチカチカしてこれも怖かった。

 

札幌ICで迷ったことからお分かりかと思うが、

私は道に詳しくない。

むしろ看板があっても間違える。

ずっと一本道の高速道路を走っているのに、

ふとカーナビを見ると現在地が普通の道路になっていて驚いたのだがもしここがまだ高速道路だったら停車することが出来ないのできちんと確認出来ず、

「もしや道を間違えたのではないか、私は一体どこまで行くのだろう」とバクバクしながら走り続けたら、

無事釧路にたどり着いた。

カーナビのバージョンが古かったのだろうか?

 

釧路市街から宿泊地の屈斜路原野までも真っ暗で怖かった。

その上「鹿に注意」の看板がこれでもかと立てられていて余計に恐怖をあおられた。

(鹿とぶつかったら車の方が大破する、という話をよく聞いていた)

実際には狐を見かけただけでなんとか無事22:30、本日の宿にたどり着いた。

外灯が一つもない真っ暗な知らない山道を走るのは、どこか闇の中に吸い込まれていく感じがして、このまま永遠に走り続けるのではないかとドキドキした。