台湾珈琲巡り〜3日目・いざ古坑

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ホテルに荷物を預け、

いよいよコーヒー農園のある華山へ向かう。

車がないので田舎や山に行くのは半ば無理かと思っていたが、

斗六駅から斗六古坑線というバスが出ているのをネットで見つけた。

(台灣好行というバス会社で運行)

本当ネットってありがたい。

 

 

 

ラッピングバスなので景色が…

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約30分で到着。

始発から10人くらいが乗っていたけれど、

終点で降りたのは私一人だった。

 

お土産用のコーヒーを売っているお店やカフェが点在していたが、

街を歩いている人はほとんどいないし、

店も営業しているのか休みなのかわからないくらい静かだった。

 

駐車場にコーヒーが天日干しされていた。
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この辺にあるらしい、ネットで見かけた"映え"なスポットを探しに。
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所々で手のひら大の蜘蛛が道を塞ぐように巣を作っていて、

虫が大嫌いな私は恐怖で心が折れそうになった。

 

それと、私は呑気なくせに変なところで怖がりで、

進む内にクマでも出やしないかヒヤヒヤして、

自分の持っているペットボトルの水がチャポチャポと揺れる度にビクッとしたりした。

 

小天梯
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結構細めの吊り橋。

目的の"映え"スポットはこの先か?と、

高所恐怖症なのに頑張って爪先立ちで渡った。

(軽やかさをイメージすると体重がかからない気がして。無駄だけど。)

息が止まるかと思ったし、

泣きそうになった。

 

が、渡りきって気が付いた。

ここではないようだ。

 

そ、そんな…

もうやだ、誰か代わりに渡って!とヒステリーを起こしながら戻った。

 

さて、私の求めている"映え"は一体どこだろう…

もしやと思い、小天梯の側にある急勾配の階段を恐る恐る登った。

身体を前のめりにして歩かないと後ろにひっくり返ってしまいそうで、

まさしく「登る」という感じがぴったりな階段だった。

それは私にはとても恐ろしく何度も途中で引き返そうと思ったが、

諦めてもどうせここを降りなければいけないし、

降りるのだってとてつもなく怖そうだし。

それなら登りきってから降りよう。と頑張った。

 

情人橋
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見、見えた…!
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分かる?

分かります??

縄です。

雑技団の稽古場ですか?

こんな橋渡る人がいるのだろうか… 

怖がりのくせに怖いもの見たさでこんなところまで来てしまった。

 

橋を背景に滅多に撮らない自撮りをし、

さて帰ろうと振り向くと、三度笠を被った男性が渡ってきた。

私は厚かましくも彼に写真を一枚撮ってもらい引き返そうとしたら

「渡らないの?あっちの方がいい景色だよ」と勧められた。

後から奥さんも橋の向こうからやってきて動画まで見せてくれた。

更に母親と息子っぽい二人もひょいひょいと渡ってきた。

 

ややしばらく押し問答したが、

ついに奥さんが

「私がフォローするから一緒に渡ろう!」とのたまった。

そして後ろ向きのまま歩き出した。

「下は見ないで。私の頭だけを見て!」

分かっていても、足元を見ないと踏み外しては危険だ。

(落下はしないだろうけど股間を打つかもしれない)

一歩進む度に叫びながらなんとか渡り切った。

ちょっと達成感。

追って三度笠の男性が1分もかからずこちらへ来た。

そしてご夫婦とこのまま街へ下山する事になった。 

 

一人ではぜっっったい渡ることはなかったから、

このご夫婦に感謝だ。

しかもきっと、本来は私が来た道を行くはずだったに違いない。

橋のふもとに上着と杖を置いていたのだから。

それなのに、怖がる私の為に一緒にもう一度橋を渡り、回り道をしてくれた…

台湾の人ってなんて優しいんだ。

(ちなみにこの文章に出てくるセリフはほぼ私の想像である。

実際は英語と中国語だったけど、本当にこういう意味のことを言っていたかは不明)

 

階段からの眺め

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階段が急で、後ろ向きじゃないと降りられなかったかも。

奥には、先ほどの小天梯。

 

ご夫婦

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檳榔(ビンロウ/ビンラン)
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南国感あふれる(気がする)。

 

左が茶畑
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コーヒー畑
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こ、これなの!これを見に日本から私は来たの!!

と拙い英語で言ってみた。

言葉自体は下手過ぎて意味不明だったろうけど、私の興奮具合でたぶん伝わったと思う。
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こういうルート。片道2km弱。

 

外灯にソーラーパネルが付いている。
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到着~。

ここでご夫婦とお別れ。

ありがとうございました。


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自撮り。

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あとで写真を見返したら、

一番いいところに三度笠のおじさんが写っていた…