北東北一日目・岩手

1.プロローグ

2.一日目

3.夕食「豆七亭」

4.宿「民宿竹乃家」

 

 

 

1.プロローグ

2011年2月。

旅行はしたいが行きたいところがなく、ポンコツフリーターでお金もあまりない。

行きつけの居酒屋で(そう、ポンコツってお金がないのに飲むんだよね)そんな話をしたら、日本酒好きの店長が「東北には美味しい日本酒があるぞ」と各県のお酒を教えてくれた。

 

今思えばなんて無謀だと思うのだが、この旅行は観光場所も、店も、宿泊場所も決めずに回ったのだ。持っていったのは着替えとお酒のメモだけだった。

 

 

 

2.一日目

札幌から電車で青森に到着。

とりあえず駅近くの温泉に入り、このあとの進路を考えた。

多分、岩手まで行けるだろう。

ガラケーで、岩手のホテルと、地酒を扱うお店をそれぞれ探した(どちらを先に決めたかは忘れた…)。

 

 

 

3.夕食「豆七亭」

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 まずは「南部美人」を扱う「豆七亭」(二戸市福岡字城ノ外)へ。かわいらしい店名が決め手。

地図を見るとほぼ一直線で、そう遠くはないだろうと思ったがなかなか目的地が見えてこない。

あとで分かったのだが、徒歩約30分だった。

ガラケーの小さな画面では距離感が分かりにくかったか。

お店では、おかみさんと常連さんと沢山話をし、次の秋田のおすすめも教えてもらった(東北の情報雑誌を数冊と、秋田弁であたたかいという意味の「ぬぐだまる」というお酒を聞いた)。

 

 

 

4.宿「民宿竹乃家」

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宿の最寄り駅は好摩

二戸の豆七亭から遠すぎる。。。

県内=北海道の市内くらいの距離感だと思い違いしていた。

 

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ここもまた駅から遠い…。

この時夜10時を過ぎていた。

宿の方が駅まで迎えに来てくれ、部屋には夜食のおにぎりが用意されていた。

工事の作業員さんが泊まるような施設だった。

 

翌朝、「南部富士」と呼ばれる岩手山を眺めながら朝食を食べ、また駅まで送っていただいた。

このご厚意がなかったら私、どうしていたのだろう。

多分、延々と歩いていたんだろうな。

 

もしかしたら、女の一人旅だし、自殺志願者と思われていたのかもしれない。